歯がしみる・痛い
歯の代表的な病気はなんと言ってもむし歯
「甘いものを食べると歯が痛い」「冷たい水がしみる」
歯の代表的な病気はなんと言ってもむし歯です。むし歯は初期段階では痛みがなく見た目にもわかりづらいため発見が遅くなりがちです。
そのまま放置すると自然に治ることなく少しずつ進行していきますので、早期の発見と治療および予防処置がとても重要です。
むし歯の原因はミュータンス菌
むし歯は、口内に生息するミュータンス菌が繁殖することにより産生する酸が歯を溶かすことにより発症する病気です。医学的にはう蝕と呼ばれています。
基本的に生まれたての赤ちゃんの口内にはミュータンス菌はいませんが、生育に伴い、口移しや食器を共有することにより、家族の大人や兄弟姉妹などから感染するとされています。
むし歯の原因として砂糖があげられますが、砂糖が直接むし歯を引き起こすわけではありません。むし歯の原因菌であるミュータンス菌の主な栄養源が糖類なので砂糖が嫌われる原因となります。
直接砂糖ではなくても、口内では唾液によりご飯やパンなどの炭水化物が糖分に分解され、これがミュータンス菌の栄養源となりむし歯の原因になることがあります。
そのため食後には、正しい方法による歯磨きによって歯の隙間などにご飯やパンの食べかすを残さないようにすることが、むし歯予防には重要です。なお同じ糖類ですがキシリトールなどは分解されずに腸まで届き、また歯を強くする作用が認められていますので、ガムや歯磨き粉などに含まれていても問題ありません。
むし歯の原因は、ミュータンス菌が産生する酸であるため、砂糖が悪いのではなく、口内ケアが問題なのです。